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Suno v5.5のVoicesの使い方:自分の歌声でAIボーカルを作る方法
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- Sonilo Team
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公開まであと2時間なのに、タイムラインに音楽がない。そんな状況に覚えがあるなら、この先が役に立つはずです。動画用BGMから確認したい場合は、Lyria 3 ProでBGMを作るプロンプトと手順 が参考になります。
この1週間、Suno v5.5の目玉機能であるVoicesを試してきました。確かめたかったのは、自分の声をAI音楽に使えるのか、それとも実際に触ると期待ほどではないデモ機能なのか、という点です。
先に結論を書くと、機能は使えます。ただし、多くの人が想像する「誰かの声を複製するツール」とは違います。Voicesは、本人確認を済ませた 自分の歌声 をAI生成曲に使うための機能です。
この記事では、設定の流れ、使いやすかった録音、実際の制作フローに向く場面、利用前に確認したい制限を順に見ていきます。
Suno v5.5のVoicesで何が変わったのか
Voicesでは、自分の声を録音またはアップロードします。本人確認を終えると、そのVoice ModelをSunoの楽曲生成に使えます。
これまでのSunoでもAIボーカルは使えましたが、声は汎用的なものでした。「ハスキーな男性ボーカル」「滑らかなアルト」のように方向性は指定できても、自分らしい声にはできませんでした。
Voicesなら、その部分を 自分の歌声 に置き換えられます。他人の声を再現するためのディープフェイク機能ではありません。自分の声でデモ、短いフック、クリエイター向け楽曲などを作る仕組みです。
この機能は Suno v5.5のアップデート で公開され、ProとPremierのユーザーが利用できます。Freeでは表示されないため、ボタンを探す前にプランを確認してください。
動画制作向けにGoogleの音楽モデルと比べるなら、視点を分けると判断しやすくなります。Suno側から見る場合は Suno v5.5とLyria 3 Proの比較 が参考になります。Lyria側から見る場合は Lyria 3 ProとSunoの比較 を確認してください。

利用できるユーザー
ProとPremierで利用可能
FreeプランではVoicesを利用できません。対象は次の2プランです。
- Pro:月払いは月額10ドル、年払いは月額換算8ドル
- Premier:月払いは月額30ドル、年払いは月額換算24ドル
どちらのプランでもVoicesを使えます。ただし、クレジット数やStudioなど、Voices以外の機能には違いがあります。最新の条件は Sunoの料金プラン で確認してください。

どんな録音が向いているか
最も安定したのは、BGMや伴奏が入っていない アカペラ音源 でした。比較したのは次の3種類です。
- クリーンなアカペラ:静かな部屋で歌声だけを録音
- 薄くBGMが入ったボーカル:以前のデモ音源
- ミックス済みの楽曲:伴奏の中にボーカルが埋もれた音源
1つ目は問題なく使えました。2つ目も処理できましたが、生成によって声が不安定になります。3つ目は本人確認を通過しませんでした。
現在の公式案内では、Voicesに使える録音は15秒~4分です。私のテストでは45~60秒が安定し、20秒未満は通りませんでした。受付可能な長さと、結果が安定しやすい長さは分けて考えた方がよさそうです。
自分のVoiceを追加する手順
Add Voiceを開く
Sunoへログインし、Create画面の Add Voice を選びます。画面に Try Now が表示されている場合は、そこから同じ作成画面を開くこともできます。

音声をアップロードまたは録音する
音声の用意には、現在3つの方法があります。
- ライブラリ内にある、自分の声を含む楽曲を選ぶ
- ブラウザやアプリでその場で録音する
- 端末に保存した音声ファイルをアップロードする
私はスマートフォンで録った60秒のアカペラ音源を使いました。処理にかかった時間は約10秒です。
その場で録るなら、エアコンの低い音、車の走行音、キーボードの打鍵音にも注意してください。高価なマイクより、余計な音が入らない環境の方が結果に影響します。

声の本人確認を完了する
アップロード後、画面に表示された短い認証フレーズを読み上げます。Sunoは、その話し声とアップロードした歌声が同じ人物のものかを照合します。
ここは飛ばせません。他人の声を本人の許可なく登録する行為を防ぐための工程です。私の場合は1回で通りましたが、録音が不鮮明ならやり直しになることがあります。
確認が終わったら、Voice名などの任意項目を入力します。最後に、その声を使う権利があることを確認して保存してください。

生成にVoiceを使う
保存したVoiceは、Create画面の Add Voice から選べます。歌詞、曲調、ムード、構成などを入力し、モデル欄でVoice対応のv5.5が選ばれていることを確認して生成します。詳しい画面操作は Suno公式のVoices設定ガイド にまとまっています。
試したのは、ローファイ寄りのインディー曲、ポップスのフック、シンプルなビートに載せたデモのAメロです。3曲とも完全ではなく、AIボーカル特有の加工感は少し残りました。それでも、自分の声だと分かる仕上がりでした。
仕上がりを安定させるコツ
アカペラとミックス音源の違い
ミックス音源は結果が読みにくくなります。Sunoがボーカルを分離できる場合もありますが、伴奏が強いと声の特徴を拾いきれません。
ミックス済み音源しかない場合は、先にボーカルを抽出する方法があります。Audacityなどを使うなら、ボーカル分離の仕組みと手順 を確認してください。その後、抽出したボーカルステムをアップロードします。
ただ、可能なら新しくアカペラを録る方が早いです。5分ほどで済み、分離後の音を細かく確認する手間も減らせます。
音源の長さと録音品質
- 受付範囲:15秒~4分
- 私のテストで安定した長さ:45~60秒
- 録音環境:静かな部屋ならスマートフォンのマイクでも可
マイクの価格以上に大切なのは、声のトーンをそろえることです。叫んだりささやいたりせず、実際の曲で使う音量に近い状態で歌います。
認証フレーズが重要な理由
認証は形式だけの確認ではありません。登録した歌声が、実際にアカウントを使っている本人のものかを確かめる工程です。
フレーズを読まなかったり、不明瞭に発音したりするとVoiceは有効になりません。他人の録音を自分の声で認証しようとしても一致せず、登録は止まります。
この制限は不便さではなく、本人の声を本人の管理下に置くための設計です。
Voicesが向いている使い方

デモ制作
曲を書けても、完成度の高い仮歌を録るのが難しい場合に使いやすい機能です。ラフな歌声をVoiceとして登録し、歌詞や曲調を指定すれば、自分の声をリードにしたデモを生成できます。
私は、一度でうまく歌えなかったサビの案を形にするために使いました。複数のテイクから使える部分を選ぶ作業に1時間かける代わりに、Sunoで仕上がりを確認できました。
クリエイター向け楽曲
YouTubeやTikTok向けに、チャンネル固有のジングルやテーマ曲が必要なときにも使えます。
以前なら歌い手へ依頼するか、ほかの動画と似た印象になりやすい汎用AIボーカルを使う必要がありました。Voicesなら、自分の声を使った楽曲として個性を残せます。
自分らしいフックやジングル
ブランド動画、ポッドキャストのイントロ、動画のアウトロなど、短くても個人らしさが欲しい場面に合います。
架空の商品広告用に15秒のフックを作ったところ、自分で録音したように聞こえました。ピッチ補正や録り直しを気にせず、短い音の案を形にできたのは便利でした。
歌入りのフックではなく、完成した映像に合うBGMが必要なら、選ぶべき機能は変わります。その場合は Lyria 3 Proと動画向けサウンドトラックツールの比較 の方が、制作フローを整理しやすいです。
制限とリスク
登録できるのは自分の声だけ
有名人や友人の声を登録することはできません。現行の Suno利用規約 では、自分の声に似せたVoice Modelだけを作成できます。他人の音声を使った作成は禁止されています。
本人確認も、この制限を実際の登録工程で確かめるためのものです。他人の声を使う前提で回避を試すべき機能ではありません。同意や帰属の考え方を知りたい場合は、AIボイスクローンの倫理・法的な論点 も確認できます。
結果はプロンプトと元音源にも左右される
Voicesを使っても、入力の問題までは解決しません。録音がこもっていれば声の質も落ち、プロンプトが曖昧なら、声が似ていても曲の構成はありきたりになります。
きれいなボーカルに曖昧なプロンプトを組み合わせるテストも行いました。曲としては成立しましたが、平凡で使い道の少ない結果です。声が似ていることと、楽曲として使えることは別です。
商用利用の条件
クライアント案件や収益化コンテンツに使う前に、最新のプラン条件と利用規約を確認してください。
現行条件では、ProまたはPremierの契約期間中に生成した新しい楽曲に商用利用権が含まれます。利用規約にはVoice Modelと、それを組み込んだ生成物の扱いも記載されています。ただし、生成物に著作権が成立することまでSunoが保証しているわけではありません。
また、機能ページに商用利用可と書かれていても、YouTubeなど公開先の審査や申し立てまで保証されるわけではありません。案件の用途、アカウント、公開先の条件まで含めて判断してください。
YouTube向けの全体像は、Lyria 3 Proが動画制作者にもたらす変化 から確認できます。音声機能ではなく音楽モデル同士で選ぶなら、Lyria 3 ProとUdioのYouTube用途比較 も参考になります。
FAQ
他人の声を複製できますか?
できません。Sunoでは、自分の声に似せたVoice Modelだけを作成できます。アップロードした歌声と認証フレーズの話し声も照合されるため、他人の録音を自分の声として登録することはできません。
録音は何秒必要ですか?
現在の受付範囲は15秒~4分です。私のテストでは45~60秒が最も安定し、20秒未満は本人確認を通りませんでした。
BGM入りの音源も使えますか?
使えますが、結果は安定しにくくなります。Sunoはステム分離でボーカルを抽出しますが、クリーンなアカペラの方が声の特徴を拾いやすくなります。ミックス音源しかない場合は、先にボーカルを分離してください。
SunoのVoicesは商用案件に使えますか?
ProとPremierでは、契約期間中に生成した新しい楽曲に商用利用権が含まれます。ただし、現行の利用規約、入力音声を使う権利、公開先のルールに従う必要があります。クライアント案件では、納品前に用途と条件を確認してください。
結論:Suno v5.5のVoicesが向いている人

Voicesは、本格的なボーカル制作を置き換える機能ではありません。それでも、AI音楽の中で自分の声だと分かる結果を作れたのは、今回が初めてでした。
デモ、クリエイター向け楽曲、自分らしいジングルを作りたいなら候補に入ります。Sunoを継続的に使っているなら、Voicesを目的にProへ上げる価値はあります。動画用AI音楽ツール全体から比べる場合は、動画向けAI音楽生成ツールの比較ガイド も参考にしてください。
使う前に押さえたいのは、次の3点です。
- 余計な音のない歌声を用意する
- 認証フレーズを省略しない
- 曲調や構成を具体的に指定する
今回は、デモ、ジングル、クリエイター向け楽曲まで、思いつく制作フローを一通り試しました。上の手順は、そのまま次のプロジェクトのチェックリストとして使えます。
今、AIボーカルを使ううえで一番気になるのは、音質、商用利用の条件、それとも別の点でしょうか?


